鈴木遺跡は、昭和46年6月に鈴木小学校建設予定地で発見されました。石器や焼礫などが数多く
出土し、ここに遺跡が眠っていることがわかりました。この遺跡は鈴木遺跡と名付けられ、同年8月
から発掘調査が行われましたが、この発見によって、これまで八小遺跡の竪穴住居跡を除けば,
江戸時代前期の玉川上水の開通による新田開発から始まると思われていた小平の歴史が約3万年
前の旧石器時代にまでさかのぼることが明らかになり、貴重な資料を提供する遺跡となりました。
旧石器時代の鈴木遺跡の概要と人々の暮らし |
ナイフ形石器は発掘された時代の古い層と新しい層のものでは、 大きさが違っています。この石器は2万3千年前頃の物です。 |
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旧石器時代の道具と発掘された石器 |
スクレイパー、2万3千年前〜2万 1千年前の地層から出土した石器、 皮をなめしたり木を削る道具です。 |
尖頭器、狩猟用の槍の先端に付け 動物の狩猟に使われた石器です、 1万3千年前位の地層から出土。 |
加曾利E式土器、縄文中期の土器。 |
鈴木遺跡の範囲と石神井川の源流 |
鈴木遺跡資料館は新小金井街道の貫井橋 と鈴木 街道のほぼ中間に建っています。土・日・祭日・水曜 日の10時に開館されています。小さな建物ですが、 旧石器時代の石器や人々の暮らしがよくわかります。 |
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旧石器時代、鈴木遺跡の範囲は、面積11万u、南北約334m、東西約220mににおよび、東に開く 馬蹄形をなしています。これは現在の石神井川の、かつての源流部を取り囲むように遺跡が営まれた ことを示しています。そして当時の水源部は現在の鈴木小学校のグランド付近にあったと思われますが 現在では小金井ゴルフ場の中に移っています。この遺跡では水を求めて集まる動物の狩猟採集の場と して利用されていたものと思われます。 |
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